アレサンドロです。
守銭奴と呼ばれても、
貫きたい志があった。
身は修羅と化しても、
守りたい愛があった。
中井貴一主演、
「壬生義士伝」を紹介します。
2000年に映画化。
時は幕末、
愛する家族を残して
一人脱藩して新撰組に入ります。
新撰組では、
朴訥な人柄でありながらも
北辰一刀流免許皆伝の
腕前を持つ貫一郎は、
盛岡に残した妻子の為に
危険な任務も厭わず、
人を斬り続ける。
時は流れ、新選組として参戦した
は鳥羽伏見の戦いで敗走。
隊士達が散り散りとなる中、
深手を負った貫一郎は
大坂の南部藩蔵屋敷へと向かう。
蔵屋敷差配役であり
貫一郎の旧友であった
大野次郎右衛門は
貫一郎にに切腹を命じる。
大野次郎右衛門を演じたのは、
三宅裕司でした。
斎藤は新撰組の中心部にいながらも
「客観的」しかもやや「冷めた目」で
新撰組を捉えている。
そんな斎藤の目を通して観る
新撰組はとても斬新です。
物語の終盤では、
貫一郎の息子 嘉一郎が
箱館戦争に向けて
南部藩を旅立つ様子を、
大野次郎右衛門の息子 大野千秋が
見送ります。
明治維新後、
大野千秋と嘉一郎の妹みつは
結婚します。
二人で小さな診療所を
営んでいるようですが、
新天地へ向けて
旅立とうとしています。
そんな千秋とみつを
大野次郎右衛門の下僕だった
佐助がそっと援助する様子は
最後の見せ場なのかもしれません。
佐助を演じた山田辰夫が
とても魅力的でした。
2009年に53歳で亡くなられたことは
本当にとても残念です。
新撰組の記録は、かなり杜撰なようです。
幕末・明治維新の動乱期の組織であり、
戊辰戦争の敗軍です。
組織の一人一人を丁寧に
記録されることはなかったのでしょう。
記録されても、歴史の闇に
埋もれてしまったのかもしれません。
逃げ込み、そこで切腹をした、
もしくはさせられた。
そんなところをヒントに
「壬生義士伝」を創作されたようです．．．．。
テレビドラマでは、
