アレサンドロです。
関ヶ原の戦いへと向かっています。
大河ドラマの家康とは異なる
家康を描いた小説、
更には漫画やドラマとなった
「影武者徳川家康」を紹介します。
「影武者徳川家康」は、
徳川家康が関ヶ原の戦いで西軍に暗殺され、
影武者と入れ替わっていたという設定で
物語が進む隆慶一郎作の時代小説です。
「静岡新聞」に1986年1月4日から
1988年11月30日にかけて連載されました。
1989年新潮社から上下巻で刊行された。
1993年、上中下の全3巻で
文庫化されています。
その後、原哲夫によって漫画化され、
1998年にテレビドラマ化されました。
また2014年1月2日に
「新春ワイド時代劇」として
テレビ東京系列により放映されました。
主人公は、世良田二郎三郎元信。
諸国を流浪する「道々の者」である
“ささら者”の子として生まれるが、
幼少時に一族と無縁になり、
願人坊主の酒井常光坊に銭五貫で買われた。
長じて後世良田二郎三郎元信と名乗り、
火縄銃を片手に戦場を駆ける野武士となった。
紆余曲折を経て後北条氏の
下人となっていたところを
本多弥八郎正信に発見され、
以降十余年間、家康の影武者を務める。
本多弥八郎正信は、徳川家康の家臣として
家康が豊臣秀吉に使える頃から
徳川家中で軍師や参謀として
頭角を表しています。
三河一向一揆の際に世良田二郎三郎と出会い、家康の影武者とするために行動を共にする。
後北条氏の下人になっていた
二郎三郎を京で発見し、
本多忠勝を通して徳川家康の影武者にさせた。
本多平八郎忠勝は、徳川四天王の一人。
物語の中では、関ヶ原合戦時に
徳川家の武将で唯一、徳川家康の死を
知っていた人物。
影武者を補佐して合戦を勝利に導く。
家康の死を秀忠、本多正信、井伊直政、
榊原康政に伝え、引き続き二郎三郎を
家康の代役としていくことを決定した。
新春ワイド時代劇では、
徳川家康と世良田次郎三郎を
西田敏行が演じています。
1600年、
関ヶ原の戦いの火ぶたが切られた時、
徳川家康は石田三成方・島左近の
刺客により暗殺された。
今ここで家康が殺されたことを
敵軍に知られては、形勢不利に陥る…。
そう判断した家康側近は、
家康の影武者・世良田二郎三郎を、
急遽本物の家康に仕立てる。
そして、当初の劣勢を挽回し、
逆転勝利をおさめたのだった。
事の真相を知った家康の三男・秀忠は、
二郎三郎を「家康」として
利用しようとする。
それは「家康」をまず征夷大将軍に就かせ、
その後、自分が二代将軍になって
権力を掌握し、豊臣家を滅ぼすという
筋書きだった。
秀忠は柳生宗矩に命じ、
自らの兄弟を将軍後継の障害として抹殺し、
さらに大坂の秀頼を潰そうと非情、
謀略の道を歩む…。
しかし、
「家康」の重責に戸惑うばかりだった
二郎三郎は、やがて秀忠に敢然と対決を挑む。
家康側室・お梶の方と協力し、
敵方であった島左近を軍師に迎え、
次々と難局を乗り越え、
誰もが自由に安心して暮らせる世を
作ろうとする。
その胸の内には、自らの生への強い意志と、
弱い立場の者に対する限りない愛があった…。
影武者の世良田二郎三郎には
どのような未来がやってくるのでしょうか。