アレサンドロです。
「ラッシュ/プライドと友情」(原題:Rush)は,
1976年のF1世界選手権での
ジェームス・ハントとニキ・ラウダの
ライバル関係を題材とした,
2013年のアメリカ合衆国・ドイツ合作の
伝記アクション映画です。
F1好きの方には,
ニキ・ラウダはとても有名ですね。
悲劇は1976年に起きました。
ニュルブルクリンクで開催された
第10戦ドイツグランプリ。
レインタイヤでスタートしたが、
ドライタイヤに交換して後退。
順位を挽回中に「ベルクヴェルク」の
一つ手前にある左に廻る高速コーナーで
突然コントロールを失い、
コース右側のキャッチフェンスを突き破り、
岩に衝突、その衝撃で
ヘルメットが脱げてしまう。
クラッシュし,発火したマシンは
コース中央まで跳ね返され停止。
後続のマシンがが衝突し。
停止したハラルド・アートルら5人が
捨て身の行動で消火,
ニキを救出する。
ニキは,ヘルメットが脱げた影響で
頭部に大火傷を負い、
FRP製のボディが燃えて発生した
有毒ガスを吸い込んだため、
肺に深刻なダメージを受けた。
数日間生死の境を彷徨ったが、
ニキは驚異的なペースで回復。
事故発生から6週間後の
第13戦イタリアグランプリで
奇跡のレース復帰し、4位入賞した。
この時、マクラーレンのジェームス・ハントは,
第14戦カナダグランプリ、
第15戦アメリカ東グランプリと連勝し、
ラウダはそれぞれ8位、3位だったため
2人のポイント差を詰められた。
ポイントリーダーはニキで、
わずか3ポイント差の2位にジェームズ。
タイトル争いは最終戦の
F1世界選手権イン・ジャパンに
持ち込まれた。
コースは富士スピードウェイ。
決勝はコースに川ができるほどの豪雨。
強行された決勝を、
ニキは「リスクが大きすぎる」として、
わずか2周をスロー走行したのみで
ピット・インし自らリタイアした。
一方のジェームズは...
レースにかける正反対の二人の姿、
運命、その顛末が劇的に
描かれた作品です。
戦いの果て分かり合い認め合う
二人の姿が印象的です。