アレサンドロです。
東宝が1954年に公開した
特撮怪獣映画「ゴジラ」。
円谷英二が特撮技術を担当し、
演技者が着ぐるみに入って演じる手法は、
日本の特撮映画やテレビ特撮番組の
主流となっていきます。
1954年に発生した第五福竜丸事件を背景に、
反核や文明批判をテーマとした
濃密な人間ドラマです。
娯楽映画の粋を超えていると高く評価され、
その後の日本映画界に大きな影響を
与えました。
物語は、1954年8月13日19時5分
小笠原諸島付近において
南海汽船所属の貨物船
「栄光丸」が突然SOSを発信して沈没。
大戸島の漁船が貨物船の生存者3名を救助。
やがて漁師が大戸島の砂浜に漂着し、
「やられただ……船ぐるみ」と言い残して
意識を失う。
古生物学者の山根博士は、
大戸島へ調査に向かい、
謎の巨大生物を大戸島の伝承にもとづいて
「ゴジラ」と名付ける。
たび重なる水爆実験の影響で
住処を奪われたために地表に出てきた
巨大生物ではないか、と推測する。
国会は、重大な情報であり
軽率に公表して国民を
パニックに陥れるべきではないと
秘匿を主張する議員。
重大事案だからこそ
国民に広く伝えるべきであるとする
議員とで議論が紛糾する。