アレサンドロです。
リドリー・スコット監督の
「エイリアン」(1979年)の
前日譚として企画された作品。
物語は、太古の昔から始まる。
岩山と激流しか見当たらない惑星。
人型の異星人が容器に満たされた
黒い液体を飲むと、その体が変貌し始め、
滝壺に投げた身は溶けてゆき、
自らのDNAを惑星に拡散させるところから
始まる。
時は、西暦2089年。
考古学者のエリザベス・ショウと
チャーリー・ホロウェイは、
新たに古代遺跡を発見する。
ウェイランド社の調査チームは、
謎を解明するために
宇宙探査船プロメテウス号で
星図の示す別の恒星系を目指して出発する。
乗組員が冷凍休眠で眠る間、
アンドロイドのデヴィッドが航行を担当し、
来るべき宇宙人との意思疎通に備え、
祖語の学習・研究に励む。
2093年12月21日、機関が自動停止し、
惑星LV-223に到達する。
ウェイランド社社長、
ピーター・ウェイランドから
激励と今回の調査目的について説明を受け、
ショウは創造論的発想で
「エンジニア」なる宇宙人が存在し、
それが人類誕生の謎を解く創造主だと語る。
プロメテウス号は大気圏に突入、
巨大なドーム状の岩山付近の
平坦な場所へ着陸する。
岩山は人工的に造られた構造物で、
デヴィッドが映像記録装置を発見し、
起動させるとエンジニアとおぼしき
人間大の生命体が走って行くホログラムが
再生され、頭部が切断された
エンジニアの死体を発見する。
持ち帰ったエンジニアの頭部から
DNA型を分析したところ、
人間のそれと完全に一致するとの
結論に達した。
別室でデヴィッドは円筒を開き、
中のアンプル状の容器から
黒い液体を採取する。
デヴィッドは採取した
黒い液体の正体を確かめるべく、
それをシャンパンに密かに混入し
ホロウェイにすすめる。
ホロウェイはシャンパンを一気に飲み干し、
ショウの自室で二人は性交する。
ミルバーンとファイフィールドは
なおも構造物内をさまよい歩き続け、
黒い液体から何か生き物が飛び出した。
それはミミズのような小生物が変異した、
乳白色でコブラのような軟体生物であった。 それがミルバーンに襲い掛かり、
強い力で腕に巻きつき、へし折ってしまう。
引き剥がそうとファイフィールドが
生命体の身体を傷つけると
噴き出した体液がファイフィールドの
ヘルメットを溶かし、悶絶しながら転倒する。
軟体生物がミルバーンの口から
体内へ侵入して彼を殺してしまう。
翌朝、デヴィッドは秘密裏に
エンジニアの宇宙船の操縦室を発見し、
ホログラム映像からその操縦法を学習、
エンジニアの一人が冷凍冬眠状態で
生存していることを知る。
ホロウェイは自分の身体に
何か異変が生じているのに気づく。
ホロウェイの体調は急速に悪化し、
調査隊は彼をプロメテウス号に連れ帰る。
しかし、船内感染を恐れたヴィッカーズは
火炎放射器を向けて彼の乗船を拒み、
ホロウェイは彼女の前に進み出し、
放たれた炎で焼け死んでしまう。
ショウはショックのあまり気絶してしまう。
彼女が目覚めると、
デヴィッドが体内スキャン。
わずか10時間前のホロウェイとの性交で、
妊娠3ヶ月の状態と知らされる。
彼女は先天的不妊症にもかかわらず。
しかもそれは人間外の生命体。
体内で未知の恐るべきものが、
急速に成長していると確信したショウは、
全自動手術装置で手術を受け、
彼女は苦悶しながらも何とか摘出手術に成功。
体内から取り出されたのは、異形の生命体。
ショウはそれを全自動手術装置の中に
閉じ込め逃げる。
プロメテウス号の一室には
社長ウェイランドが乗船していた。
彼は創造主たるエンジニアと会い、
自分を老衰による死から救ってくれるよう
直接頼みこむ考えであった。
プロメテウス号の船長は、ショウに、
この惑星はエンジニア達の母星ではなく、
彼らが作りだした病原体(黒い液体)を
テストするための試験場であり、
それに感染しエンジニアたちは
全滅したのではないかという
仮説を提示するが、答えは出ない。
デヴィッドは冷凍冬眠中の
エンジニアを目覚めさせ、
ウェイランドの要求を申し入れるが、
えんじにあは、突然デヴィッドの
頭部を引きちぎり、
ウェイランドたちを次々と殺害する。
エンジニアは、操縦席で離陸の準備を始める。
ショウは、エンジニアが地球の破壊に
向かうと船長にに報告し、
飛び立とうとする宇宙船を阻止するよう
説得する。
船長と副操縦士二人はプロメテウス号を
宇宙船に激突させ墜落させることに同意する。
プロメテウス号は宇宙船の破壊に成功する。
ショウは、デヴィッドを回収し、
別のドームに残されていた宇宙船へ向かう。
ショウは、
LV-223は死の星であり、
このメッセージを受信しても
決して発信源を探すな、
という警告を残す。
そして一連の行動の動機を探求すべく、
2094年1月、残された宇宙船を使って
彼らの母星を目指し旅立った。
全自動手術装置に閉じ込められた生命体は、
巨大化しエンジニアを襲う。
居住モジュール内で倒れていた
エンジニアの胸を突き破り、
尖った頭を持つ新たな生命体が出現した。
それは起き上がると奇怪な産声を上げ、
その口の中には、
もう一つの「飛び出す口」があった。